反物質流

たんものしちながれ

或るマイノリティ(2)

"Minority Country! God save the Queen!!" 学生時代にお世話になり、以来お手伝いをしている 京都「国際学生の家」の入寮面接での一場面。 イギリス出身のその学生は、出身国別で見て少数派だ と言ったのを、わざと茶化しただけの話だが、 かの大英帝国でさ…

或るマイノリティ(1)

昨夜は市長との懇談会だった。 車座で一時間、自由に話せる機会だった。 その質問はノートに書きつけてあった。 司会からフリーで話を振られた。 千載一遇のチャンスだった。 なのに、他愛もない話で時間を使ってしまった。 実は、その質問の重要性を知った…

そういえば 「半端じゃない」っていう表現 消えましたね。 一撃で老害認定される、そう思うオジサンたちは 使わないように意識していることでしょう。 けっこうビクビクしながら暮らしている人も多い ような気がします。 若者の方は別に気にしないと思います…

今更なんだけど、上座っていうのは居心地のよい場所ではなく見る人を威圧するための場所そんなことにふと気がついた。 料理だってそう。美味しくいただくというよりは、権威を見せつける長いあいだ、それが料理だった。 歴史の中で、そういう意味合いが変化…

既に書いたような気もするが、20年ほど前南青山のNICOLEだったと思うのですが僕は本当に場違いで、瀟洒なその店舗の入り口さえ分からずにいたところを店員さんが招き入れてくれたときの話。 胸元から視線を下ろしていったときどこにも引っかからずに爪先まで…

打合せの後、ひとり坂の上まで歩いてコーヒーを頂いてきました。 季節のせいでしょうか、何かに導かれるように。 僕にとっては何だか不思議な色合いの街になってしまいました。 この仮囲いが取れても、僕はこの場所がわかるだろうか。

成人式を迎えた皆さん、おめでとうございます。 25年前、僕は成人式には行けませんでした。 行けたなら行ったかというと微妙なところですが、ただその時の僕には、選択肢はありませんでした。 その日、僕はアルバイトをしていました。 たまたま同い年の女性…

20代の頃、文章を書いていると、個々の段落は書けるのに段落と段落が上手く並ばずに、よく困っていた。 一対での関係は明確なのだけど、それらが一列に並ばず網目のようにつながってしまうのだ。 今思えば、目的地への最短経路を求められていたのに周辺一帯…

大先輩に「長い時間がかかってもいい」なんて言われたら それはもう自身のためではないことは明白なわけで そういう頼みを断るすべを僕は知らない。

デザイン経営工学という試みについて

昨日、改正学校教育法が成立し、専門職大学という新たな学校種が定められたのを受け、是非とも書いておくべきと思い、エディタを開いた。 ちょうど20年前、1998年春の第1期生入学に向け、京都工芸繊維大学繊維学部デザイン経営工学科が立ち上がった。Design…

「出戻り」

「出戻り」というと何だか否定的なニュアンスが見え隠れするが、僕自身はけっこう出戻っていて、幼稚園で1回、小学校で2回、転校してまた戻ってくるということをしているのに始まり、学生時代には一旦やめたサークルに戻り、卒業後も一旦やめた職場に戻り、…

真摯さと分人

「真摯さ」を和英辞書で引くと普通はSincerityが出ると思う。 音が似てるのは偶然だろうし、紳士とも多分関係ない。 偶然じゃない△という話もあるかもしれないが此処では扱わない。 ピーター・ドラッカーが経営者にとって最も大切なもの としてあげているInt…

風の旅人。

あなたは何によって憶えられたいか? その界隈では知らぬ人はいないピーター・ドラッカーの「フリーグラー牧師の質問」として有名なこの問いかけ。 僕自身も折々に考えてみる。 何か凄いことをして歴史に名を残したいとは思わない。そんな人達が犠牲にしてい…

染め物の技法に「鹿の子絞り」というのがあって、草間彌生のような文様を一つひとつ、布を糸で縛って作るので、柄によっては一反仕上げるのに何ヶ月もかかる。あまりに贅沢なので、江戸時代には禁止令が出た程。ところが、海外工場ではそれを、穴の空いた鉄…

いま自分の周りで何が起きているかというと、教え方、学ばせ方というのが非常に発達してきている。自分がもっと若かった頃から、少し離れた所ではそういったものが徐々に生まれているのは窺えたが、身の回りにまでは到達しておらず、何か会得しようと思えば…

つまり貴方はフィンセント・ファン・ゴッホをして人畜無害な好々爺たらしめんとそういう訳か。あるいは私の狂気は役立たぬ故か。役に立つ狂気とはこれまた随分と飼いならされたものだな。

大人は酒を飲む嬉しい程に悲しい程に盃を重ねる忘れるため?否、忘れないため。そうして朝が連れに来るまで 「夜明けの歌」eastern youthhttps://www.youtube.com/watch?v=XphRhS_e8UI

盛大なお別れ会だった。 27歳10ヶ月。5年前の予告通り世を去った君は、それはそれは奔放で向こう見ずで根拠のない自信に溢れていた。 あれから16年。 その後の僕はといえば、まず不自由もなく恵まれた暮らしを送っているよ。 君のいうには僕もあと14、5年。 …

このローマ字がダメな理由

前から言ってたし別に僕が指摘するまでもなく言われてることだけど。 巷で広く使われているヘボン式のローマ字というのは本当にヘボでね、 米英の些細な利便性のためにグローバルには大きなデメリットを残した、 酷いヤツだよ。 今朝は駅でインバウンドの旅…

僕はどこにいるのだろう

僕の外側には他人が塗り固めた僕があり 内側の僕は爛れて流れ落ちてゆく もともとの僕はどこへ行ったのだろう そんなものは元々なかったのか

敷かれた道がいきづらければければ広い野原をいけばいい。

こんな簡単なことが、案外、思いつかないもので。 毎日通る河川敷の遊歩道が京都マラソンの経路にもかかわらず 年の350日くらいは完全にオフロード・コースなのですが。 そこへ俄ランナーやらリードを一杯に伸ばしての犬の散歩やら ひしめき合って、マトモに…

小奇麗とも言えないような南支風の食堂で、久々に会うその人を待っていると、偶然にも共通の友人(とその友人、その辺の境界はいつも曖昧だった。)数人が入ってきた。僕らは、店の真ん中にテーブルを並べて座った。程なくしてその人は姿を見せたが、すっと…

賞味期限

昨日は午前午後と初めてお会いする営業さんがお二人でした。 いつも通り、とりあえずキッカケで持ってこられる商材はともかく、1時間くらいかけてこちらの状況をお伝えしながら、何を出してくるかな、という感じでざっくばらんにお話ししました。 お二人とも…

学生ボランティアは大丈夫なのか

昨日の北区ふれあいまつり、加茂中吹奏楽が中止だったのは残念でしたが、初めての会場や悪天候にもかかわらず、整然と成功裏に終えることができ、主催者の段取りの良さに、やっぱ行政すごいわと地味に感心しておりました。 その中で、年々存在感を増すのが、…

卒業生保護者 お礼の言葉

僭越ではございますが、平成二十七年度 卒業生の保護者を代表いたしまして、お礼のことばを述べさせて頂きます。 花ふくらみ、鳥うたう この佳き日に、かくも盛大に卒業式を執り行って頂きました森田冨美子校長先生はじめ教職員の皆様、ご多用の中ご列席を賜…

「現実逃避」ってさ、

実際に逃避してる場合もあるんだろうけど、一日中向き合っててもホントに一歩も進まない、そういう人も多いと思います。僕もそういうこと多々あります。 ひとつ気づいたんだけど、そういうのって割と大きな塊の、しかもある程度の馴染みはあるけど十分な自信…

通学路

今日はちょっと家で用事をして1時間あまり遅い出勤。 すっかり日の登った川原を歩いていると春を実感します。 さて今更ですが、「通学路」というものがありまして。 公立学校に通う子供たちは家を出ると最寄りの通学路に 合流し、そこから決められた路を通学…

家の中に自分の居場所が無いという現実とキチンと向き合うためにfacebookとtwitterのアカウントを消しました。消え方が不完全だったらご愛嬌ということで。別にどちらのサービスもそれ自体に何か問題があったという訳でもないですし。 追伸 向き合った結果や…

さてお陰様で無事に43歳を迎えましたので、この一年を振り返りつつ次の一年の抱負など述べたいと思います。

まず今年は現在進行形でお世話になっていた方々が立て続けに世を去られ、まだまだお世話になりたかったのにと残念でならない一方、実情は未熟でもそろそろ第一列に並ぶ覚悟も必要なのかと思わされる一年でした。曰く「稽古不足を幕は待たない」。 厄も明けた…

もちろんコンピュータ自身は戦略的な意思決定を行うことはできない。 この一文がやけに引っかかった。 この文が実際に意味するところは 「人間は戦略的な意思決定をコンピュータに委ねることはできない。」 なのではないか。 そしてそれは本当に、今後ともそ…