或るマイノリティ(1)
昨夜は市長との懇談会だった。
車座で一時間、自由に話せる機会だった。
その質問はノートに書きつけてあった。
司会からフリーで話を振られた。
千載一遇のチャンスだった。
なのに、他愛もない話で時間を使ってしまった。
実は、その質問の重要性を知ったのは、後の懇親会の席だった。
YESにせよNOにせよ、事務レベルの話だと思っていた。
だが違った。
最終的には、各々が決めればよいことではあるが
市長のひと言があれば、同じ問題を抱える皆が
遥かにやり易く、また多くの人々に
その問題に気づいてもらう機会にもなった。
しかもそれは、市長でなければいけない。
偉い人に越したことない、ということではなく
おそらく教育長ではむしろ、明確に答え難い問いだった。
そういうことに、自分は酷く鈍感なのを
改めて思い知った。