2013-06-24 残像の記憶 大掃除なのか引越しなのか、我孫子の生家を 皆で総ざらえしている夢を見た。 例によって、容赦なく廃棄されていく中から 僕はめぼしいものを拾い上げていく。 カーペットの切れ端、図工で使った手製の道具袋… そして角や段差には、父が即興で細工をしていく。 5年前に他界した父は、たびたび夢に現れるが 最近はそこにいるだけで話をすることは稀だった。 そして今日は、姿をあらわすことはなく、ただ そこに存在している気配だけだった。 途中失明した人の夢が、次第に映像を失っていく そんな話を聞いたことがある。 同じようなことなのだろうか。