反物質流

たんものしちながれ

この星の上で

 

昔むかし地球には 綺麗な花が咲いていました

昔むかし人間は 素敵な笑顔もっていました

 

悪魔の囁きに そっと耳を傾けたその日から

人は微笑み忘れ 母なる大地に唾を吐き捨てた

灼熱の七日間 そして 終わらない冬が訪れた

 

解けないパズルの箱を開いた

愚かな者たちの行く末さ

 

君がいて僕がいる 二人きりこの星の上で

 

想像してごらん 天国のない そんな世界を

難しくはないよ 君にもできるよ

 

地獄は地上のものとなり

空を見上げれば真っ黒い雲がどこまでも続く

 

君がいて僕がいる 二人きりこの星の上で

 

青白い君の抜け殻を 抱き締めて俺は彷徨う

この旅が済んだなら 二人また空で会おうか

 

(1992)