反物質流

たんものしちながれ

フルーツ・ヨーグルト

リンゴ、バナナ、オレンジ、グレープフルーツを、1、2センチに刻み

ロイヤル・コペンハーゲンのボウルでイオンのヨーグルトと和え

ヘンケルスのスプーンでいただく、出勤前のゴールデン・ウィークの朝。

 

かつて、命がけで、これを作り、食べていたのを思い出す。

 

原価計算すれば、山盛りいただいても、せいぜい150円。

特に贅沢なものではないが、果物を食べている自分、ということに

何か、最後の矜持のようなものを、感じていた。

僕にとって、果物というのは、何かそういうもののようだ。

子供の頃は、父が買って帰る、折々の果物が楽しみだった。

 

1本26円の缶コーヒーを箱で買ってきてもらう。

はっきり言って不味い。おそらくは成分以外の諸々もあって

少なくとも、美味しくは感じられない。

それを毎日2本、カバンに入れて、往きと、帰りとに1本ずつ飲む。

 価値のないものとばかりに、自分を小さく、小さく、押し込んで

みずから、世界の隅に追いやってしまう。そんな心持ちだった。

 

世帯を構え、真っ当な仕事に就き、それなりの安定した収入もある。

それ以外でもいろいろな肩書を頂いている。

別にお金に困っていた訳ではなかったのだと思う。

すべては自分の心持ちの問題なのだろうけれど。

 

ああいうことをしてはいけない。

 

新しい時代の幕開けにあたり

ということで、はじまりました。令和。

 

霧雨の中、新調した背広で、猿田彦さん、御霊さんにお参りしてきました。

今日は何十年ぶりかに復活する御霊さんの神幸祭でもあります。

 

昨夜は久々に皆で銭湯へ行き、麦酒を飲みながらテレビを見ていました。

何だか大晦日みたいな、というのがキーワードのようでしたが、こうして

まったりと寛いで新しい時代を迎えられるというのも、昭和最後の日の記憶の

ある方々には、まさに隔世の感ではないでしょうか。

あの日は本当に、世界から色が消えたかのようでした。

 

今上天皇御存命のままの退位は202年ぶりとかで、記録をしっかりと残し

大切に扱うのが此の国の正統なのだなと改めて思いました。

歴史に学ぶか、教訓に学ぶか、両者は同じでもないし、排他でもないですが、

このあたりは、その国のあり方をよく表しているようにも思います。

 

戦前生まれの父は天皇制には明確に反対していたのですが、それはひとり

天皇の問題ではなく、やれ自分は誰某よりも近いだの、やれ大御心だのと

私心丸出しの有象無象が跋扈する元になる、その挙げ句があの戦争だという

そういうことだったようです。学者らしくちゃんと書いたものを遺している

のですが、まだちゃんと読んでいないものでスミマセン。

 

 

平成の時代を担ってこられた上皇陛下、近年は憲法や国民への影響には

細心の注意を払いながらも、かなり踏み込んだお言葉も見られました。

その思いはお察しするに余りありますが、やはり先の大戦とその後の

ご経験の影響は、非常に大きいのではないかと思います。

www.amazon.co.jp

 

 さて、新時代、和暦を使うの使わないのという話もありますが、

まずは人生、楽しんだ者勝ちですね。

rocketnews24.com

どこか軽々しくも親しみをもって

というのが新時代のキーワードではないでしょうか。

 

生産工学 第2講 (1)生産性

おはようございます。

はい。

気持ち良い挨拶というのはプライスレスなものではありますが、あえて
その価値を「お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す」の9文字に振り分けるなら
半分は「お」、残りの半分は「ま」にある、と言われています。
つまり、せっかく挨拶しても「あよ〜ざぁ〜っす」では、4分の1の価値もない。
だから1文字1文字はっきりと挨拶しましょう。
サービスの研修ではこんなことをよく言います。

一方、我々生産工学に志す者は、もう一歩踏み込んで、生産性ということを
きちんと考えなければいけません。
生産性とは、インプットに対して得られるアウトプットの割合です。

「おま」なら、たった2文字で「おはようございます」の4分の3の価値。
1文字あたりで言えば、「おはようございます」と言うのに比べて3倍以上、
非常に生産性の高い挨拶と言えます。
ひらパー兄さん、さすがです。

僕ら学生の頃には、出典はわかりませんが「ラクして気持ちいい」なんて
よく先輩が言っていました。

そして我々生産工学に携わる者は、生産性向上のために日夜励んでいるのです。

ラクするためには労を厭わず」、これが私の座右の銘です。

もっとも最近では、ラクするための労も数に入れなければならないということで
人間の怠惰、強欲とは、留まるところを知らない恐ろしいものです。

今日お伝えしないといけないことの要点は以上です。これ以上補足をすると
せっかくの生産性が落ちますので、少し早いですがこれで授業を終わります。

 

何事につけ、自分から打って出ると大概失敗する。受けて返すのが自分の強み。経験的にそう自認していて、自分から打って出ないものだから、ますます不得手になり、流されるまま、それでもまあ、それなりに器用に、受けて返して、いい感じで生きてきた。それで手に入らないものは、縁がなかったと、指を咥えて見送り、時々思い出しては、そんなセンチメンタルな気分がけっこう好きだったりする、なんてうそぶいて。そういうのはもう嫌だと、いい加減こんな歳になってだけれど、ようやく立ち上がろうと、膝に手をかけたものの、果たして立ち上がれるか。その途端、よろめき倒れて打ちどころが悪く、なんて。それでもいいから、立とうと、いましている。

生産工学 第1講 (1)生産工学とは

世の中には色々な学問があって

この国では「理系」「文系」などという括り方をされますが

理系の方向にずーっと行くと、一番先の遥か彼方には

数学・物理学といった世界がありますね。

文系の方はというと、これまたずーっと先の遥か彼方には

神学というものがあります。

でも理系の極みにある数学・物理学の世界と一番近いのは

実は神学だっていう話もあります。

つまり、両者は遥か深淵の彼方ではつながっていて

円環になっている、ということです。

で、理系回りでも文系回りでもいいのですが、その円環の

いちばんこちら側、最も卑近なところにある学問、

ネジ一本の原価を零点何銭削って儲けを出す、

それが生産工学なのです。