反物質流

たんものしちながれ

研修とヌルヌルの深い関係

今週いっぱい外部研修で東京に滞在している。自腹である。

使い捨て髭剃りを使いながら、共産圏ではこのヌルヌルは
付いていないのでは、と、例によってショーモナイことを
考えていた。共産圏は「貧しい」だとか「不親切」だとか
「肌が強い」とか、そんなことではなく、もっと本質的に。

そもそもあのヌルヌルの正体は何か。滑りを良くするもの
などと小学生でも思いつくようなことを言ってはいけない。

あれは、他でもない。ヌルヌルが次第になくなることで、
そろそろ交換したらどうですか、というメッセージを出す、
それこそがあのヌルヌルの本分である。そうでもしないと
僕のように1本18円の髭剃りを半年以上使う人ばかりでは
商売が成り立たない。

髭剃りの原初的な機能としてのヒゲを剃るという点では
まったく必要のない買い替えを促すことこそ資本主義の
真骨頂である。共産圏ではおよそ必要のないものである。

だから、某国製の自動車だとかパソコンだとか、それらが
すぐ壊れるのは技術が遅れているからだなどと侮っては
いけない。むしろ資本主義がいよいよ完成段階にあると
そのように考えるべきなのだ。粗製乱造、どんどん壊れ、
どんどん交換。経済成長の原動力である。

どこかの国の労働市場もいよいよ資本主義の完成段階に
近づきつつある…そんなことを思いながら、新しい仕事の
スキルを養いに、今日も研修に励む次第である。

 

(追伸)

この年度末に丸一週間の留守を快くかどうかはともかく
ご了承くださいました職場の寛大さに御礼申し上げます。 

留守中はできるだけ電話の鳴らないよう措置しましたが
色々とお手数おかけしていることと思います。

研修の成果は業務にも存分に役立てる所存ですので
所得税控除になるようご配慮いただければ幸甚です(笑)