「ガレキとラジオ」見に行った。
ガレキのほかは何もない五月の町ではじまった
素人ばかりのラジオ局。
十ヶ月だけのラジオ局。
飾る気もなく淡々と伝えるだけの銀幕に
いつの間にやら引きこまれ自分の町のようだった。
町の予算も底をつき、三月末でサヨウナラ。
ラジオは終わりスタッフも三々五々に散っていく。
明日からどこへ行くのやら…仕事探しもラクじゃない。
派手な効果も演出も、そういうものは無いだけに
ラジオも映画も終わってもそこで終わりじゃない感じ。
そこで不思議なものを見た。
みんなチラシを持っていく。
一枚でなく何枚も。
僕も数枚持ってきた。