反物質流

たんものしちながれ

家族2.0はそろそろ根本的に見直したらどうだろうか

ここでいう2.0は「両性の合意のみに基づいて成立」した「夫婦」を中核とした家族像。別に戦争が終わって突然でてきた訳でもないようだけど、封建的な「家」制度との訣別を宣言した日本国憲法第24条は一つのエポックだっただろう。

ただ、そんな「あるべき家族像」を前提に法令が組み立てられているために、そこに収まらない暮らし方には大きなデメリットが伴うことに、最近ようやく少しずつ光があたるようになってきている。

同性婚はじめ一夫一婦制の前提に収まらない多様な家族構成、配偶者特別控除や3号被保険者といった専業主婦への優遇措置(これについては専業主婦からバリキャリ復帰した未亡人みたいなパターンの理不尽さがなかなかすごい)、夫婦別姓、コレクティブな老後生活と看取りや相続・財産分与、などなど。

お金さえあればそれなりに何とかなる問題もある一方で、瀕死のパートナーに付き添えないとか、なんでそんなことを他人に決められないといけないんだと、遣る方無い思いにさせられることもしばしば。

そこで、性別とか、恋愛感情とか、内部の関係性には立ち入らないで、税や社会保障は家族単位で決めますよ、とか、法的な代理人になれますよ、とか、法人みたいな形で再定義したらどうかね、って話。

なんかでも考えてみたら、2.0以前に近い部分もあるのかなと思って、3.0とは言わなかった。もちろん、全然違う部分もある。

ついでに言うと、2.0的な夫婦間には当然のものとして排他的な恋愛感情が想定されていると思うけど、それ本当に必須なのかな、とか、そもそもその「恋愛感情」自体が、2.0的な家族制度から逆算して形作られているのではないかな、とか。