反物質流

たんものしちながれ

「出戻り」

「出戻り」というと何だか否定的なニュアンスが見え隠れするが、僕自身はけっこう出戻っていて、幼稚園で1回、小学校で2回、転校してまた戻ってくるということをしているのに始まり、学生時代には一旦やめたサークルに戻り、卒業後も一旦やめた職場に戻り、町内会も一旦やめた後にまた戻っている。もはや出戻ることがコミュニティに自分を位置づける方法論になっている感すらある。

小学校までの転校はもとから戻ることが決まっていたものだが、にも拘らず盛大に壮行会をされ非常にバツが悪かった。

閑話休題

実は出戻ることと共通する、ある概念を表す重要なイメージとして、大リーグボールの打倒法というのがある。バットをめがけて飛んできてファールフライに打ち取るという、まあ子供だましの設定ではあるのだけれど、鉄球相手の特訓を経て力任せに打ち返した花形は、全身の筋肉が自らの力に耐えきれず破壊されてしまう。一方、オズマは、投球後に一旦バットの構えを解くことで、魔球をただのボール球にして簡単に打ち返してしまう。この一旦構えを解くというのが、何とも示唆的であり、また出戻りとも共通する何かを含んでいるなといのうが、今朝の雑感。