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反物質流

たんものしちながれ

小奇麗とも言えないような南支風の食堂で、久々に会うその人を待っていると、偶然にも共通の友人(とその友人、その辺の境界はいつも曖昧だった。)数人が入ってきた。僕らは、店の真ん中にテーブルを並べて座った。
程なくしてその人は姿を見せたが、すっとこちらを見遣ると、少し離れた二人席に腰かけた。僕は皆に向けて困ったような顔をして見せると、その人の方へ席を移した。
そんな風に、前触れもなく現れては、ひとの心を乱したり、鎮めたりする。本当に、いい歳をして困ったものだ。