反物質流

たんものしちながれ

賞味期限

昨日は午前午後と初めてお会いする営業さんがお二人でした。

いつも通り、とりあえずキッカケで持ってこられる商材はともかく、1時間くらいかけてこちらの状況をお伝えしながら、何を出してくるかな、という感じでざっくばらんにお話ししました。

お二人とも程よくカジュアルで聞き上手な若手の女性で、もちろんそういうことでは絶対に商談は決めませんが、こちらの思惑に適った商材をポイポイっと出してくるので、自然と話も弾み、優秀な方だな、という印象だったのですが…

改めて考えてみると、もちろん営業さんも優秀なのでしょうが…

持っている商材が初めからこちらのイメージに合っている、そういうモノが各所から出ている、少し前には市場に存在しなかった自分のイメージしているものが普通になってきている…時代が自分に追いついてきた!

と、ここまでだとまあ、幸せな時代だということなのですが…

だいたい研究レベルで形になったものが熟れた商品として普及するまで15-20年くらいかかる、自分が言っていることは10年前とほとんど変わらない、「これ面白いよ」という本もほとんど更新されていない…自分の賞味期限も近い。

今日はとても優秀な後輩の最終出勤日。引き継ぎも完璧で、来週もおそらく何一つ困らないのだろうな、というのが逆に、大きな喪失感になっている…隠居の夢が遠のいた。