反物質流

たんものしちながれ

学生ボランティアは大丈夫なのか

昨日の北区ふれあいまつり、加茂中吹奏楽が中止だったのは残念でしたが、初めての会場や悪天候にもかかわらず、整然と成功裏に終えることができ、主催者の段取りの良さに、やっぱ行政すごいわと地味に感心しておりました。

その中で、年々存在感を増すのが、学生ボランティアの皆さんの活躍ぶり。僕ら学生の頃は学生マンション建設反対!が普通でしたが、今では地域の欠かせない存在。ハツラツと何でも器用にこなす姿には、新しい世代の力(裏返せば自分の古さ)を感じます。

一方で、学生ボランティア依存の運営というのは、制度的に見て公平性や持続性に問題はないのか、きちんと考える必要もあるように感じています。

ボランティア経験が、就職活動の中で、職種によっては半ば不可欠な要素になっていないか。その場合に、学費支弁のためアルバイトを余儀なくされ、ボランティア活動ができない学生は、そうした職業につく道を閉ざされていないか。参加している学生に過度の負担を強いていないか。

ボランティアとしての活動内容が、学生本人にとって、どのような経験となっているのか。単なる無償の労働力として、活動全体から隔離された単純作業に押し込めてはいないか、体系的な研修プログラムではないにせよ、何らかの応用可能なスキルを身につける機会になっているか。

安易に学生ボランティアに依存した結果、学生以外の地域住民の新規参加、世代交代が疎かになっていないか。

私なんぞが心配せずともエラい方々がちゃんとしてくださっているのでしょうし、実際に来てくださっている学生さんを見ている限りは余計な心配なようにも思いますが、まあ一応。

(追記)

兵役って軍事だからアレだけど、若いころの一定期間、集中的に公共・社会奉仕に携わるというのは、自営の人にも私企業に勤める人にも、意味のある経験だと思うんだよね。

あと軍隊を否定する人の中に、軍じゃなくて隊を否定してる人けっこういて。