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反物質流

たんものしちながれ

卒業生保護者 お礼の言葉

僭越ではございますが、平成二十七年度 卒業生の保護者を代表いたしまして、お礼のことばを述べさせて頂きます。

花ふくらみ、鳥うたう この佳き日に、かくも盛大に卒業式を執り行って頂きました森田冨美子校長先生はじめ教職員の皆様、ご多用の中ご列席を賜りましたご来賓の皆様、地域の皆様に、心より感謝を申し上げます。

実は六年前、この紫明校にお世話になるにあたって一つ心配なことがありました。学年にたった一クラス、六年間ずっと組替えなし、というのは、果たしてどうなのだろうか―しかし今、それは全くの杞憂どころか、これが実に恵まれた環境であったと、はっきりと伝わって参ります。卒業生三十一名、喜びと感謝を胸に、実に凛々しく整然とした出で立ちです。

 

真新しい大きなランドセルを背負っての初めての登校、校門や沿道では、管理職の先生やセーフガードさんが、一人ひとり名前を呼んで出迎えてくださるのに、たいへん驚きました。

一年生、二年生とお世話になった石谷H先生。子供たち一人ひとりの、秀でた部分も、至らない部分も、お互いに良く知り、活かし補いあって、共に成長する、今に至るしっかしりした学級づくりをしてくださりました。家ではいつも、友達の良い所を、自分のことのように話す、そんな子供たちの姿を見て、私たち保護者もまた、それぞれがみんなの親なのだと、自然と思い、子供たちに接するようになりました。

三年生、四年生でお世話になった山口K先生。自分たちの問題は自分たちで解決する、自分にも相手にも真正面から向き合い、何事にも真摯に対応する―ちょうど私も学校へ伺う機会の多い年でしたが、行き交う子供たちとのちょっとしたやり取りからも、日に日に成長する内面が見て取れました。

五年生、六年生になると、仲の良いクラス、というだけでは済みません。

中西Y先生には、集団行動とリーダーシップ、そして何より元気の大切さを学びました。縦割りグループでの役割も、早くから自覚できたことと思います。リズムに乗った英語学習も印象的でした。

井上M先生には、社会のルールをしっかりと意識しながら、それを自分自身のこととして、人間関係の中で捉えることの大切さを学びました。校外学習で先生の見せる、学校とは少し違った緊張感からも、子供たちは多くを学んだことと思います。

世の中に出れば、大変なことも、あるいは理不尽なことに出くわすことも、決して少なくありませんが、このクラスでの六年間の思い出は、これからもずっと子供たちの心の礎になることでしょう。

 

「いただきます」「ごちそうさま」毎日、調理員さんと顔を合わせてご挨拶できました。校内のあちこちに美しく生けられた季節の草花、図書館の本も綺麗に直していただけました。トイレのサンダルも、いつもきちんと揃っています。夏祭りや文化祭の後でも、ゴミらしいゴミは一つも落ちていません―こうした日頃の何気ないことの一つひとつが、本当に有難いことでした。

「有難い」の反対は、「当たり前」― 中にはまだ、紫明学区のこの恵まれた環境を、当たり前、と思っている子供たちも あるかも知れません。

しかし、社会に出て、様々なことを経験する中で、ああ、あれは有難いことだったのだな、と思う日が、必ず、来ることでしょう。  そのとき、自らの受け取った ほんの一部だけでも、地域に、社会に、未来に、伝えていって くれたら―そんな思いで、保護者一同、これからも、子供たちと歩んで行けたら、と思っております。

教職員の皆様、地域の皆様、どうぞこれからも、紫明の子供たちを、厳しく、温かく、見守って下さりますよう、お願い申し上げます。

最後になりましたが、紫明小学校のますますのご発展、並びに皆々様の益々のご健康とご多幸をお祈り申し上げ、お礼の言葉とさせて頂きます。

 

六年間、本当に有難うございました。

 

平成二十八年三月二十三日

保護者代表 山田祐仁