「豆はどこでもらえるんですか?」
「豆はどこでもらえるんですか?」
ロビーで掃除機をかけていると、数名の学生が寄ってきた。
…またかよ。何にも聞いてないぞ。
「明日のホームルームで担任の先生から案内あるから。ちょっと待ってて。」
歳の数ずつ小分けするにも、名簿も何もないし。
それ以前に何の依頼も来ていないんだけど。
質問をこっちに振られてるってことは、
どういう脈絡か知らんけど、こっちでやれってことなんだな…はぁ。
今日が…2月1日木曜日。週明け5日に節分の豆をもらってもなぁ。
ってことは明日の帰りには配らないといけない、か。
まあ、とにかくやらなしゃぁない。
1人20粒として2,500人で50,000粒。
数は一律で許してもらうとして。
「大豆50,000粒」で発注する訳にも行かないから後で量ってみないと。
1cm立方に2粒として25リットル、か。
生豆なら在庫ありそうだな。夕方までには炒り豆で手に入るか。
これを20粒ずつ2,500人分に小分けにする…1人分10秒として
25,000秒、ざっと7時間。まあ何とかなるか。
…しかしこの掃除機、よく電源落ちるな。