反物質流

たんものしちながれ

誰得な禁止と果報

 

そういえばね、僕の行ってた茗溪学園って、けっこう禁止なものが多くて

寮でもテレビ、漫画、カップラーメン、電熱器具なんてのが禁止でした。

23年前ですが。

 

でまあ熱の出るものといえば電気スタンド(当時は白熱灯が主流)のほか

給湯器とアイロンくらいで、給湯器の上でヨーグルトを育ててる人がいて

あとアイロントーストっていうのが流行ってましたね。でも若者なので

やはり肉が食いたいってことで、アイロンを裏返してアルミホイルをかけ

焼肉してました。肉はハナマサで買ってきて。カスミだったかな。

 

文化祭でもエレキギターが使えなかったり飲食は2団体だけだったり

いろいろ制約のある中で「床屋さん」「お風呂屋さん」なんて企画も出て

まあそれぞれ二度と繰り返されることはなかったんですが。あと印象的な

企画としては「すーぱーれーす」という、いろんなものを競争させるのが

ありました。ラグビーが校技で結構強いんですが、ライバル校を招いて

軽トラを引っ張って競争させてました。あ、でも本番は中止だったかも。

 

まあ僕自身は「禁止は不当だ」なんて左翼系論客気取りだったのですが

一方で次々と妙なことを考える生徒がいて、始末に追われる先生がいて。

管理側から見れば、おとなしくテレビ見てラーメン食べててくれた方が

なんぼかラクなわけで、いったい誰得な禁止なわけです。

 

でもそんな中で育まれた先輩後輩が、日本を、世界を、宇宙を股にかけて

活躍されている様を見ていると、先生方のそんな苦労も決して無駄では

ないんだろうなと、そんな風に思う次第です。