反物質流

たんものしちながれ

何となく振り返ってみて思うこと

 

「バンドでも生徒会長でも、人前に立てたら何でもいい。」

「じゃ両方やったら?」

 

結局どっちも中途半端な高校生活だったけど

ベース弾いて副委員長やって思ったのは

前に立つ花形めがけて、ステージ奥から

ケツに蹴りを入れる方が俺には合ってるな、と。

 

20代も終わりになって、楽器屋を徘徊していたら

超コワそうなお兄さんがずっとこっち見てて

何したか分からないけど、

とにかくヤバイ、逃げないと…

 

「真田組のベースの人っすよね。この前見ました。」

 

なんだ、いい人じゃねーか。

とにかく命拾いした。

伊達でも年食ってると助かることもあるな。

 

30代も終わりになって、急にPTA会長なんか回ってきて。

アナーキーな心をくすぐられつつも

すこぶる無難に一年を過ごしまして、

まあそうは言いながら全市の理事会でも

外野で2番くらいにはよく喋りましたけど。

 

殿様は、味噌汁がヌルいと言っただけで、炊事番は切腹モノ、

思ったことも口にできない不自由な身だったとか。

 

俺は別に偉いわけじゃないけど、役回りとして

皆さんがやりやすいように、余計な私見は挟まず、

ねぎらいの言葉は忘れず、イザとなれば矢面に立つ

長年ツマンネーナと思っていた主催者挨拶みたいなのも

少しわかったような気がした。

 

引きこもってみたり、逆にやたら目立ってみたり、

コミュ障と言われる人たちの多くが、対人関係に

無関心なのではなく、考えすぎるあまりに

自然に振る舞えないんだなって、

普通の皆さんは、生暖かく見守りながら

爆発して下さい。