反物質流

たんものしちながれ

正しさの淵

正しいことと、何らかの意味で、角のたたないこと

どちらを取るかといえば、この社会では

角の立たないことが優先される。

 

皆さすがに、正しくないのは何だから

その淵のギリギリのところを、角のたたないように

うまく通って行く。

 

でも何かのバランスを欠いて、半歩でもその淵に足をかければ

たちまちそこへ絡め取られ、もがくほどに沈んでいく。

 

そうして、何事もなかったかのようにまた

少し広がった淵の岐波を、みなうまく通っていく。