2013-04-04 gravity 20代の終わり頃、真田組というバンドをしていた。 ジャンルは「青春ロック」。 リーダーを筆頭に、男気あふれるお兄さん方と一緒。 ところ変わって、なぜか戦場。しかも銃弾の飛び交う最前線。 劣勢の中、車の影から石壁まで十数メートル。 「どうしよう」と僕。 「それを決めるのがお前だろう。あとは俺達が最高の動きをする」 どうやら僕は士官で、真田君たちは兵卒。 意を決し、タイミングを合わせて駆け出す。 機銃掃射の雨を掻い潜り、石壁の影に転がり込む。 とりあえず僕は無事らしい。